日本語教室では、子供たちのための学習支援教室を夏休みと冬休みにおこない8年以上になる。
宿題がすべて完成しているのは、本人が優秀だから?
完成できてない子は、やる気のない子?
工作や絵日記を提出しないのは、やる気がないと同じこと?
低学年の子供が、自己責任で宿題を完成するなど聞いたことがない。
大人の手を借り知恵を借りなければできないほど、現実には宿題が多い。
(親に尻を叩かれ、宿題を完成させる子供たちを見てきた)
その手を貸すことができない親を持つ子供に、親の責任論を押し付ける教師や大人が増えている。
国際化推進や外国人受け入れ推進に、こういう子供たちを支援する施策は入っていない・・・日本語ができない障害者?として対応・・
今年も夏休みに入ってすぐ学習支援教室を開催したが、偶然にも全市の教員研修講演で公民館にやってきた担任たちとバッタリ!!
N小学校、Y小学校、I中学校・etc・・夏休み教室に来ている子供たちの学校の教師がたくさん・・
「貴方たち、こんなところで何してるの?」と、子供たちが公民館に居ることを不審に思った教師たち。(悪さでもしていると思ったかも・・)
運悪く(苦笑)ではなく、運良くどの子も宿題をたくさん抱え必死で勉強している最中でした。
A君の担任は、本当に勉強しているのかと、テキストを検査・・「見ていいよ、ボク一生懸命勉強しているから・・」とA君。
ボランティアの高校生やおばさんたちが、一人一人に付いて音読をさせたり、テキストに丸を付けたりしています。
「こうやって夏休みの宿題をしているんですか・・」→「そうです、どの子も親に手伝ってもらえない子供たちばかりです。でも、学校の宿題をしなくてはならないことは自覚しています。決してやる気がない子供たちではありません・・だから、こういう教室が必要なのです」
教師が言いました
「こういう現場を初めて見ました。日本語支援は日本語を教えるだけのものだと思っていましたから教科には関係ないと思っていました
テキストの問題文に意味が分からない言葉があるなど想像もしていませんでした。
日本で暮らしていれば外国人でも日本語を覚えていくはずだと思っていました。お知らせが読めなかったり、答えを見て丸付けをすることができない親が居るとは、思ってもいませんでした。」
教師との連携・・・多くの日本語指導者が唱えるが、現場教師が現実を知らなければ連携などできません。
現場教師に理解してもらわなければ、本当の意味で子供たちを救うことはできないからです。
学校と自治体を巻き込む支援活動にしていかないと、ボランティア活動が未発達な地域の子供たちは、行き場がなくなってしまいます。
A君の担任は夏休み中、担任の都合のいい日に宿題を見てくれると約束してくれました。「みんなが応援してくれてるのだから先生も手伝う。頑張ろうね・・」と先生が言ってくれたと、A君は嬉しそうに報告してくれました。
教師との連携は、難しいです。
国際化=英語教育と考える頭の固い教師(苦笑)に理解してもらうのは大変な作業です。
しかし、教育者としての使命感は誰よりも持っています。
そことどうかかわるのか・・・日本語指導者は、やりがいのある仕事です。
A君、ヨカッタね・・・学校の勉強、頑張るんだよ
こうやって、少しずつ私たちも学校に伝えていくからね・・・
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工藤有美 (水曜日, 24 8月 2016 07:57)
日本人でさえも、こんなに、課題多すぎるよね(^_^;)とママ同士ではなしています。やはり、子供一人で完成させるなど無理です。夏休みは戦争ですね。
北川 (火曜日, 20 9月 2016 05:16)
お手伝いありがとうございます。日本語教室は外国語が話せなくては手伝えないと思う人が多いのですが違います。お母さんたちの経験値や日常生活の助言で助かることがたくさんあります。
それを理解してくれる人を増やすのも日本語教室の役割だと思っています。どうぞこれからも、応援宜しくお願いします。